
ごあいさつ
セラノスティクス横浜がオーストラリアでのPSMA標的内用療法(以下、PSMA治療)のサポートを開始したのは2018年でした。2026年の今年、PSMA治療のサポートは8年目を迎えます。この間、100名を超える方が治療を受け、治療回数は延べ300回を超えました。
コロナの感染が拡大し、渡航が制限された時期もありましたが、多くの方々が困難を乗り越えてオーストラリアでの治療を受けてこられました。2024年1月からは日本国内でもPSMA PET検査を自費で受けられるようになり、まず日本でPSMAの発現を確認してから、海外で治療を受けることが可能となりました。現在、渡航治療は大変スムーズに進んでいます。
昨年はついに、日本でも保険でルテシウムPSMA治療とガリウムPSMAPET検査が受けられるようになりました。この保険承認の背景には、海外にまで行かれ、治療を受けた皆様の貴重な臨床経験が、日本国内の関係各所への強力な後押しになったと信じております。ご協力に、心より感謝申し上げます。
一方、世界に目を向けると、2022年3月に米国でルテシウム治療が承認、同年12月にはヨーロッパでも承認されました。その後PSMA PET検査が欧米の診療ガイドラインに組み込まれ、PSMA治療の適応判断にとどまらない、前立腺がん診断に必須の検査となりました。
さらにPSMA治療は進化を続けています。新たな核種(テルビウム、アクチニウムなど)を用いた検査・治療、内服薬や外照射との併用療法、治療回数・治療を受けるタイミングに関する研究などが次々と報告されています。
診断(ダイアグノスティクス)と治療(セラピー)の融合であるセラノスティクス医療は、前立腺がんにとどまらず、さまざまな疾患に応用可能な医療です。
私たちセラノスティクス横浜は、『日本に最先端のセラノスティクス医療を届ける』という使命のもと、海外での治療支援、正確で中立的な医療情報の提供、患者さんおよびご家族への相談支援、日本未承認の新たな核種(テルビウム、アクチニウムなど)を用いた最新の治療の提供や日本で早期に承認される活動などを継続して取り組んでいく所存です。
2026年1月
セラノスティクス横浜
代表理事 三木 健太
*PSMA治療は診断と治療をPSMAという物質を介して融合した医療のひとつで、治療を意味するセラピーと診断を意味するダイアグノスティクスを組み合わせた「セラノスティクス」という新しい概念に基づいています。
一般社団法人セラノスティクス横浜の歩み
2018年:
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三木健太(現代表理事)がオーストラリア・パースのナット・レンゾ教授を訪問、セラノスティクス医療について学ぶ。
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セラノスティクス横浜を設立し、そのサポートで日本人初のPSMA PET検査・ルテシウムPSMA治療をオーストラリア・シドニーで開始
2019年:
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セラノスティクス横浜を一般社団法人化(初代代表理事:車英俊)
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ジェネシスケアと連携し、シドニーとパースへの渡航治療の体制整備
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アクチニウムPSMA治療開始
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第84回日本泌尿器科学会東部総会で発表
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第57回日本癌治療学会で発表
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第5回日本泌尿器腫瘍学会で発表
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前立腺がん患者と家族の会主催Mo-FESTA Cancer Forum 2019で講演
2020年:
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世界的にCOVID-19の感染が拡大
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日本でも緊急事態宣言発出
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治療ビザ取得・2週間の隔離等を条件に渡航治療を継続
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米国でPSMA PET検査承認
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第85回日本泌尿器科学会東部総会で発表
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第60回日本核医学会学術大会で発表
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第58回日本癌治療学会で発表
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第85回日本泌尿器科学会東部総会ワークショップで講演
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第108回日本泌尿器科学会総会で発表
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第6回日本泌尿器腫瘍学会で発表
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第35回前立腺シンポジウムで講演
2021年:
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第61回日本核医学学会学術大会で発表
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第109回日本泌尿器科学会総会で発表
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第7回日本泌尿器腫瘍学会で発表
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第86回日本泌尿器科学会東部総会で発表
2022年:
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ロシアによるウクライナ侵攻のため、アクチニウムの供給不安定
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欧州連合でPSMA PET検査承認
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米国、欧州連合でルテチウムPSMA治療承認
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第62回日本核医学学会学術大会で発表
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日本泌尿器腫瘍学会学術セミナーで講演
2023年:
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日本でCOVID-19が5類に変更
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第63回日本核医学学術大会で発表
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第88回日本泌尿器科学会東部総会ワークショップで講演
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第9回日本泌尿器腫瘍学会で発表
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第110回日本泌尿器科学会総会で発表
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第18回前立腺癌密封小線源永久挿入治療研究会で講演
2024年:
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日本国内でPSMA PET検査開始(自費)
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ルテチウムPSMA治療の国内治験開始
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アイコンキャンサーセンターとの連携により、オーストラリア・ブリスベンでPSMA治療開始
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オーストラリアでテルビウムPSMA治療開始
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第64回日本核医学学術大会で発表
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第62回日本癌治療学会で発表
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第111回日本泌尿器科学会総会で発表
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第111回日本泌尿器科学会総会シンポジウムで講演
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the 40th Korea-Japan Urological Congressで発表
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書籍「ストップ! 前立腺がん: PSMAが変える日本のがん医療」(合同出版)発刊
2025年:
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プルヴィクト・ロカメッツが保険収載され、日本でのルテシウムPSMA治療(保険)がスタート
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海外での治療患者が100人を超える
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セラノスティクス横浜の医師による研究成果が国際的に評価され、3本の論文として国際学術誌に採択・掲載
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第75回日本泌尿器科学会中部総会にてイブニングセミナーを主催
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第112回日本泌尿器科学会総会で発表
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第112回日本泌尿器科学会総会アップデートシリーズで講演
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第75回日本泌尿器科学会中部総会シンポジウムで講演
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第75回日本泌尿器科学会中部総会で発表
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第90回日本泌尿器科学会東部総会で発表
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第63回日本癌治療学会で講演
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第65回日本核医学会学術大会で発表
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第37回日本放射線腫瘍学会で発表
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前立腺がん患者と家族の会主催Mo-FESTA Cancer Forum 2025で講演
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第34回マレーシア泌尿器科学会で発表
現在に至る



一般社団法人セラノスティクス横浜 主要メンバー

アクセスマップと所在地
所在地:神奈川県横浜市中区太田町6-73 コーケンキャピタルビル2階
*セラノスティクス横浜のスタッフは平日昼間は一般外来業務を行っております。電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
理事/専門医のコメント
前立腺がんに対する新しい標的分子PSMA
前立腺特異膜抗原(PSMA:Prostate Specific Membrane Antigen)は、前立腺細胞の表面に存在するタンパク質で、前立腺がんでは特に強く発現します。悪性度の高いがんや再発・転移病変では、正常細胞の10〜100倍以上に増加することが知られており、この特性を利用した診断・治療が世界的に注目されています。
1.再発・転移の早期診断(PSMA PET検査)
前立腺がんの根治治療後、再発はPSA上昇で推測されますが、従来のCTや骨シンチでは早期病変の特定が困難でした。その結果、病変部位が不明なまま広範な放射線治療や長期のホルモン治療が行われ、副作用が問題となることがありました。PSMA PET/CTは、少量の再発・転移病変でも高感度に検出でき、病変を正確に特定することで、ピンポイント治療を可能にし、不要な追加治療を避けられる可能性があります。
2.PSMA治療

再発・転移を来した去勢抵抗性前立腺がんは治療抵抗性が高く、従来治療には限界があります。PSMA治療は、PSMAに特異的に結合する物質に放射性同位体を組み合わせ、がん細胞だけに放射線を届ける分子標的治療です。正常組織への影響が少なく、高い治療効果が期待されます。
PSMA治療は2025年に日本でも承認されましたが、実施できる医療機関は限られており、適応となる患者さんも転移性去勢抵抗性前立腺がんだけで、すべての患者さんがこの治療の恩恵を受けられる状況には至っていません。一方、海外では本治療の有用性が早くから評価され、より早い病期からの応用も始まっています。
日本においても今後、診療体制が速やかに整備され、より多くの前立腺がん患者さんがこの治療を受けられる環境が整うことを心から願っています。
2026年1月吉日
馬車道さくらクリニック院長 車 英俊
動画シリーズ
【Mo-Festa 2025】
PSMA治療実践の報告とセラノスティクスのあるべき姿を考える
*音声が流れますので、再生の際はご注意ください。
【第1回】
前立腺がんとPSMA
- PSMAが変える前立腺がん診療
*音声が流れますので、再生の際はご注意ください。
【第2回】
『PSMA PETとは』
- PSMAが変える前立腺がん診療
*音声が流れますので、再生の際はご注意ください。
【第3回】
『PSMA PETの応用』
- PSMAが変える前立腺がん診療
*音声が流れますので、再生の際はご注意ください。
【第4回】
『PSMA PETの展望』
- PSMAが変える前立腺がん診療
*音声が流れますので、再生の際はご注意ください。
コラム
【Mo Festa 2025】
PSMA治療実践の報告とセラノスティクスのあるべき姿を考える
オーストラリアの連携施設
*治療の日程、治療を受ける場所についてはジェネシスケアチームまたはアイコンが、患者さんのご希望や状況に合わせて手配しております。
*2026年1月現在、PSMA治療はパースとブリスベンで実施しています。




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