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PSMA治療
PSMA治療(PSMA標的内用療法)について
- 01PSMA治療は、進行した前立腺がんの患者さんに対して高い治療効果が期待できることが報告されています。一方で、すべての患者さんに同じような効果が得られるわけではなく、効果の現れ方には個人差があります。 現在、世界中で「どのような患者さんに最も効果が期待できるのか」「ほかの治療と比較してどのタイミングで導入するのが適切なのか」といった研究が進められています。そのため、現時点では明確な基準は確立されていません。 これまでの報告では、ホルモン治療後に再発した患者さんのうち、PSA値が100 ng/mL以下で、貧血がなく、転移がリンパ節や骨に限られている場合には、比較的良好な治療効果が期待できる可能性が示されています。 ただし、治療の適応や期待される効果は、がんの進行状況やこれまでの治療歴、全身状態などによって異なります。実際にPSMA治療が適しているかどうかは、主治医と十分に相談したうえで判断することが大切です。 2026年6月更新
- 02PSMA治療では、放射性同位元素(アイソトープ)であるルテチウム-177(Lu-177)やテルビウム-161(Tb-161)を用いて、前立腺がん細胞を狙い撃ちします。 ルテチウム-177やテルビウム-161(Tb-161)が放出するβ線(ベータ線)は、体内を進む距離が非常に短いため、PSMAを多く発現している前立腺がん細胞の周囲に集中的に作用します。これにより、がん細胞を効率的に攻撃しながら、周囲の正常組織への影響をできるだけ抑えることができます。 また、治療に使用される薬剤は、PSMAというタンパク質を標的としているため、前立腺がん細胞に選択的に集まるよう設計されています。そのため、PSMAをほとんど発現していない正常な細胞への影響は比較的少ないと考えられています。 もちろん、放射線を用いる治療である以上、副作用や一定の被ばくはあります。しかし、治療効果と安全性のバランスが十分に検討されたうえで実施されており、現在では世界各国で標準的な治療の一つとして導入が進んでいます。 治療前には、期待される効果や副作用について主治医から十分な説明を受け、ご自身に適した治療であるかを確認することが大切です。 2026年6月更新
- 03PSMA治療で使用されるルテチウム-177(Lu-177)やテルビウム-161(Tb-161)は、治療後24~48時間以内に体内の大部分が尿とともに排泄されます。しかし、ごく少量の放射性物質が体内に残り、その一部は数週間から約1か月程度検出されることがあります。 残存する放射線量は非常に少なく、患者さんご自身の健康に大きな影響を及ぼすものではありません。また、通常の日常生活において周囲の方へ重大な影響を与えることもありません。 ただし、治療直後の一定期間は、ご家族や周囲の方々の放射線被ばくをできるだけ少なくするために、いくつかの生活上の注意をお願いしています。例えば、小さなお子さんや妊婦の方との長時間の密接な接触を控えることや、トイレの使用方法に注意することなどが含まれます。 治療後の生活に関する具体的な注意事項については、患者さんの状態や投与量に応じて個別にご説明します。人との接触、旅行や公共交通機関の利用、仕事への復帰時期、日常生活での注意点などをまとめた放射線安全ガイドラインを治療前にお渡ししますので、安心して治療を受けていただけます。 2026年6月更新
- 04PSMA治療は進行前立腺がんに対して高い効果が期待できる治療ですが、すべての患者さんに十分な効果が得られるわけではありません。 実際には、PSA値の低下や腫瘍の縮小が認められる患者さんが多い一方で、期待したほどの治療効果が得られない場合や、治療後も病状が進行する場合があります。 PSMA治療は比較的新しい治療法であり、現在も世界中で「どのような患者さんが最も恩恵を受けられるのか」について研究が続けられています。そのため、治療効果を正確に予測することはまだ容易ではありません。 これまでの報告では、以下のような患者さんでは治療効果が得られにくい可能性があるとされています。 PSA値が極端に低い場合(おおむね0.3 ng/mL以下) PSA値が非常に高い場合(おおむね500 ng/mL以上) 肝臓や肺などの内臓に転移がある場合 強い骨髄抑制や重度の貧血がある場合 PSMA PET検査で十分なPSMA発現が確認できない場合 ただし、これらに該当する場合でも治療効果が得られることがあり、逆に条件が良くても十分な効果が得られないこともあります。 治療の適応や期待される効果については、PSMA PET検査の結果やこれまでの治療歴、全身状態などを総合的に評価して判断します。治療を検討される際は、主治医と十分に相談し、ご自身にとって最適な治療選択を行うことが重要です。 2026年6月更新
- 05PSMA-PET/CT検査は、前立腺がん細胞に多く発現するPSMAというタンパク質を可視化するための検査です。 検査では、ガリウム(68Ga)やフッ素(18F)で標識した薬剤を静脈内に注射し、その薬剤が体内に十分行き渡った後、PET/CT装置を用いて全身を撮影します。撮影自体は通常のPET/CT検査と同様で、痛みを伴うものではありません。 この検査により、通常のCTやMRIでは見つけにくい小さな病変や転移巣を発見できる場合があり、PSMA治療の適応を判断するうえでも重要な役割を果たします。 注射した薬剤は時間の経過とともに体外へ排泄され、使用される放射線量も適切に管理されています。そのため、検査終了後は通常どおりの生活を送ることができ、特別な行動制限は必要ありません。 なお、検査方法や注意事項は施設によって異なる場合がありますので、詳しくは検査を受ける医療機関の案内をご確認ください。 2026年6月更新
- 06PSMA治療は、前立腺がん細胞の表面に存在するPSMA(前立腺特異的膜抗原)を標的として行う治療です。そのため、治療効果を得るためには、がん細胞に十分な量のPSMAが発現していることが必要です。 前立腺がんの多くはPSMAを発現していますが、ごく一部の患者さんではPSMAの発現が少ない、あるいはほとんど認められない場合があります。そのような場合、治療薬ががん細胞を十分に認識できず、放射性同位元素であるルテチウム-177(Lu-177)やテルビウム-161(Tb-161)を効率よく届けることができません。 このため、PSMA PET/CT検査で十分なPSMAの集積が確認できない場合には、PSMA治療の適応とならないことがあります。 治療の可否は、PSMA PET/CT検査の結果や病状を総合的に評価して判断されます。PSMA治療が適さない場合でも、患者さんの状態に応じて他の治療法が選択されることがありますので、主治医とよく相談することが大切です。 2026年6月更新
- 07海外で抗がん剤と比較した試験でPSMA治療の有用性と安全性が証明されていることから、患者さんが希望されれば抗がん剤より先にPSMA治療を受けることは問題ありません。PSMA治療がのちの抗がん剤治療の妨げになることはありません。渡航まで時間がある場合には、先に抗がん剤治療を始めて、渡航の準備が整い次第抗がん剤治療を中断してPSMA治療を受ける患者さんもいらっしゃいます。 なお日本国内でも、抗がん剤治療を受けていない患者さんでも、一定の条件を満たせば、保険でプルヴィクト治療を受けることができます。 2026年6月更新
- 08アクチニウム(Ac-225)治療をご希望されることは可能ですが、実際にアクチニウム治療を受けることはかなり難しいです。 近年のヨーロッパ情勢や、世界各国でアクチニウムを用いた臨床試験・治験が数多く実施されている影響により、アクチニウムの供給は極めて限られており、安定した入手が難しい状況が続いています。 そのため治療費も高額となる傾向があります。(1回約300万円 2026年6月現在) また、アクチニウム治療は高い治療効果が期待される一方で、唾液腺障害による重度のドライマウス(口腔乾燥症)が生じることがあり、場合によっては非可逆的(元に戻らない)な副作用となる可能性があります。 強いドライマウスの症状のために、お食事の楽しみを奪われる患者さんもいらっしゃいます。 そのため、まずルテチウム(Lu-177)PSMA治療やテルビウム(Tb-161)PSMA治療を検討することをお勧めしています。これらの治療で十分な効果が得られる患者さんも多く、安全性や治療継続性の面でもメリットがあります。 患者さんごとに病状や治療歴が異なりますので、これまでの治療経過や最新のPSMA-PET所見などを踏まえながら、最適な治療選択についてご相談させていただきます。 2026年6月更新
- 09アクチニウム(Ac-225)から放出されるα線は、ごく短い距離しか届きませんが、非常に強いエネルギーを持つ放射線です。 一方、ルテチウム(Lu-177)から放出されるβ線は、α線よりやや長い距離に届きますが、比較的穏やかなエネルギーでがん細胞を照射します。 いずれもPSMAを標的としてがん細胞に集まり、細胞内のDNAに損傷を与えることで治療効果を発揮します。 治療方法はどちらも静脈注射による投与で、海外では通常外来で行われています(日本では入院管理が必要です)。 ただし、アクチニウムは極めて厳格な管理が求められる放射性同位元素であり、医療目的で使用できる国や施設は限られています。 治療を受けるためには、患者さんの病状や治療歴などについてオーストラリアの担当医による審査・承認が必要となります。 また、アクチニウム製剤は世界的に供給量が限られており、入荷状況が不安定です。 そのため、アクチニウム治療を希望されていても、供給状況によってはルテチウム治療をご案内する場合があります。 最近では、β線に加えてオージェ電子を放出するテルビウム(Tb-161)を用いた治療の開発も進められています。 ルテチウム治療の発展型ともいえる治療法で、より効率的にがん細胞へ放射線を届けることが期待されています。現在は研究段階ですが、将来有望な新しい選択肢として注目されています。 2026年6月更新
- 10PSMA(前立腺特異的膜抗原)は、その名のとおり前立腺がん細胞に高発現するタンパク質であり、現在PSMAを標的とした核医学治療は主に前立腺がんを対象として行われています。 一方で、PSMAは前立腺がん以外の一部のがんや腫瘍の血管にも発現することが知られており、婦人科がんを含むさまざまながんへの応用について研究が進められています。しかし、現時点では有効性や安全性が十分に確立されておらず、標準的な治療として行われているのは前立腺がんに限られています。 今後の研究成果によっては、PSMAを標的とした治療の適応が前立腺がん以外のがんへ広がる可能性があります。 2026年6月更新
- 11理論的には、神経内分泌腫瘍がPSMA-PET/CTで十分な集積を示す場合には、PSMAを標的とした治療を検討できる可能性があります。しかし、PSMA治療は主に前立腺がんを対象として開発された治療であり、神経内分泌腫瘍に対する有効性はまだ十分に確立されていません。 一方、神経内分泌腫瘍では、PSMAではなくソマトスタチン受容体(SSTR)を標的とした治療が広く行われています。その代表がルテチウム-177 DOTATATE(ルテチウム・ドータテート)によるペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)です。 日本では、ルタテラ(ルテチウム-177 DOTATATE)が切除不能または転移性のソマトスタチン受容体陽性神経内分泌腫瘍に対して承認されており、一定の条件を満たせば保険診療で治療を受けることができます。 治療の適応を判断するためには、通常、ソマトスタチン受容体シンチグラフィやPET検査などで腫瘍に十分な受容体発現があることを確認する必要があります。また、腫瘍の種類や進行度、これまでに受けた治療内容によって適応が異なります。 神経内分泌腫瘍と診断された場合は、まず主治医や核医学治療を行っている専門施設に相談し、ご自身がルタテラ治療の適応となるか確認されることをおすすめします。 2026年6月更新
- 12DOTATATE(ドータテート)は、主に神経内分泌腫瘍(NET)の診断や治療に用いられる薬剤で、正式にはオキソドトレオチドと呼ばれます。 多くの神経内分泌腫瘍は、細胞表面にソマトスタチン受容体(SSTR)というタンパク質を持っています。DOTATATEは、このソマトスタチン受容体に強く結合する性質を利用して、がん細胞を標的とします。 診断では、DOTATATEに放射性同位元素のガリウム-68(Ga-68)を結合させたPET検査が行われます。一方、治療ではDOTATATEにルテチウム-177(Lu-177)を結合させたルテチウム-177 DOTATATE(商品名:ルタテラ)を静脈内に投与します。 投与された薬剤は神経内分泌腫瘍のソマトスタチン受容体に集まり、ルテチウムから放出されるβ線ががん細胞のDNAに損傷を与えることで治療効果を発揮します。 このように、診断で標的を確認し、その標的に放射線治療を行うという考え方は、前立腺がんに対するPSMA治療と同じセラノスティクス(Theranostics)の考え方に基づいています。 日本では、ソマトスタチン受容体陽性の切除不能または転移性神経内分泌腫瘍に対して、ルテチウム-177 DOTATATE(ルタテラ®)による治療が保険診療で行われています。ただし、適応には一定の条件がありますので、詳しくは主治医または専門施設にご相談ください。 2026年6月更新
- 13PSMA治療の回数は、患者さんの病状や治療効果、副作用の程度によって判断されます。一般的に、ルテチウム-177 PSMA治療(プルヴィクト®)は一定回数の投与が標準とされていますが、海外では治療効果が継続し、副作用が許容範囲内であれば、追加治療が行われることもあります。 重要なのは「何回まで」と一律に決まっているわけではなく、治療効果と安全性のバランスをみながら個別に判断されるという点です。特に骨髄機能や腎機能に大きな問題がなく、治療による利益が期待できる場合には、追加投与が検討されることがあります。 セラノスティクス横浜でご相談いただいた患者さんの中には、海外施設において最大11回のPSMA治療を受けられた方もいらっしゃいます。 ただし、治療回数が増えるほど、貧血や白血球減少などの骨髄抑制、唾液腺障害、腎機能への影響などのリスクも考慮する必要があります。そのため、治療の継続可否は毎回の血液検査や画像検査の結果をもとに、担当医が慎重に判断します。 2026年6月更新
- 14渡航治療では、渡航費や滞在費も必要となるため、標準的な回数の治療を受けることが難しい患者さんも少なくありません。 PSMA治療の効果は、治療開始時の病状や腫瘍の広がり、PSMAの発現状況などによって大きく異なります。そのため、治療回数と効果が単純に比例するわけではありません。 海外施設では一般的に3~4回程度の治療が標準的なスケジュールとして行われることが多く、私たちもまずはその回数を目安としてご案内しています。しかし、1回または2回の治療でもPSA値の低下や症状の改善がみられる患者さんは少なくありません。 そのため、経済的な理由などで標準回数の治療が難しい場合でも、「3回受けられないから治療する意味がない」とは言えません。患者さんのご希望やご予算、治療効果などを総合的に考慮しながら、治療回数やスケジュールを個別に検討しています。 2026年6月更新
- 15PSMA治療を受けるタイミングは、単純にPSA値だけで決まるものではありません。病気の状態やこれまでの治療経過、PSMA-PET/CTでの集積状況、全身状態などを総合的に評価して判断します。 一般的には、次のような条件を満たす患者さんが海外でのPSMA治療の対象となります。 去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)であること 現在行っている治療にもかかわらず、PSA上昇や画像上の進行が認められること PSMA-PET/CTで病変に十分なPSMA発現が確認されること 全身状態が良好で、治療や海外渡航に耐えられること 骨髄機能や腎機能などに大きな問題がないこと 以前は、PSMA治療は「すべての標準治療が終了した後に検討する治療」と考えられていました。しかし近年、海外ではPSMA治療の有効性と安全性を示す臨床試験の結果が相次いで報告され、治療を行うタイミングは徐々に前倒しになっています。 実際に、抗がん剤治療前の患者さんを対象とした研究でも良好な成績が報告されており、世界的にはより早い段階でPSMA治療を活用する流れが進んでいます。 日本国内でもプルヴィクト®は、一定の条件を満たせば抗がん剤治療前の患者さんも保険診療で治療を受けることができます。 「抗がん剤を受けてからでなければPSMA治療は受けられない」という時代ではなくなりつつあります。 一方で、病状が進行しすぎて全身状態が低下してからでは、十分な治療効果を得られなかったり、副作用のリスクが高まったりすることがあります。 そのため、PSMA治療を検討するのであれば、比較的体力が保たれている段階で専門医に相談することをお勧めします。 なお、PSMA治療は現時点では前立腺がんを完全に治すこと(根治)を目的とした治療ではありません。病勢をコントロールし、症状の改善や生存期間の延長、生活の質(QOL)の維持を目指す治療とお考えください。 2026年6月更新
- 16年齢だけを理由にPSMA治療を受けられないということはありません。実際には、年齢そのものよりも、現在の体調や全身状態、病状、そして渡航治療に耐えられるかどうかが重要な判断材料となります。 セラノスティクス横浜では、まず医師が患者さんご本人と面談し、病状や体力、日常生活の状況などを総合的に評価したうえで、治療の適応についてご説明しています。 近年の海外の報告では、80歳以上の高齢患者さんにおいても、PSMA治療は比較的良好な忍容性を示し、若年者と同様にPSA低下や症状改善が期待できることが報告されています。 特にルテチウム-177 PSMA治療は、一般的な抗がん剤治療と比べて身体への負担が比較的少ないことから、高齢の患者さんにとっても有力な治療選択肢の一つと考えられています。 オーストラリアをはじめとする海外施設では90歳代の患者さんが治療を受けることも珍しくありません。実際に、私たちがサポートした患者さんの中にも90歳でPSMA治療を受けられた方がいらっしゃいます。 ただし、重度の心疾患や肺疾患がある場合、長時間の飛行機移動が難しい場合、あるいは病状の進行によって日常生活に大きな支障が生じている場合には、渡航治療が適さないこともあります。 PSMA治療の適応は年齢ではなく、「その方が安全に治療を受けられる状態かどうか」で判断されます。高齢だからとあきらめる必要はありませんので、まずはご相談ください。 なお、世界的にみても高齢化に伴いPSMA治療を受ける高齢患者さんは増加しており、80歳代後半から90歳代でも良好な治療成績が報告されています。 今後は「高齢だから治療できない」ではなく、「どのような状態なら安全に治療できるか」を考える時代になっています。 2026年6月更新
- 17オーストラリアでは定期的にPSMA治療を実施しており、治療枠の空き状況にもよりますが、お申し込みから比較的短期間で治療を受けることが可能です。 まず、診療情報や検査結果をご提出いただき、オーストラリアの治療医によるオンライン診療を受けていただきます。治療適応が確認された後、渡航や治療の準備を進めます。 通常は、オンライン診療から約3週間後を目安に治療を受けることが可能です。ただし、現地の予約状況や放射性医薬品の供給状況、航空便の手配などによって前後する場合があります。 また、病状の進行が早い場合には、可能な範囲で早期の日程を調整できることもありますので、ご相談ください。 最短の場合、オーストラリアの治療医とのオンライン診療から約3週間後に治療を受けることが可能です。できるだけ早い治療をご希望の場合は、主治医の先生からの紹介状と最新の検査結果(過去3か月分の血液検査の結果、PSMAペット・CT/MRIなどの画像検査のCDなど)をご準備のうえ、お早めにご相談ください。 ※治療スケジュールは現地施設の予約状況や薬剤供給状況によって変動するため、最新の状況についてはお問い合わせください。2026年度に関しては、7月22日~8月17日は、ルテチウムやテルビウムなどの核種を製造する軽水炉のシャットダウンのため、薬剤の供給がなく、治療はありません。 2026年6月更新
- 18PSMA治療は、現在のところ前立腺がんの根治(完治)を目的とした治療ではなく、病勢をコントロールし、症状の改善や生存期間の延長、生活の質(QOL)の維持を目指す治療です。 そのため、転移を伴う去勢抵抗性前立腺がんに対するPSMA治療によって「完治した」と医学的に判断できる患者さんは、私たちが把握している範囲ではいらっしゃいません。 一方で、治療後にPSA値が大きく低下し、画像検査でも病変がほとんど確認できなくなり、症状のない状態が長期間続いている患者さんは国内外で報告されています。実際に、セラノスティクス横浜がサポートした患者さんの中にも、治療後に良好な状態が数年にわたって維持されている方がいらっしゃいます。 近年は、PSMA治療をより早い段階で導入する臨床試験も進められており、将来的にはさらに良好な治療成績が期待されています。しかし現時点では、「完治を目指す治療」というよりも、「前立腺がんと長く付き合いながら病気をコントロールするための治療」とお考えください。 PSMA治療によって完治したと判断できる患者さんはいませんが、病気が非常によく抑えられ、寛解に近い状態が年単位で続いている患者さんはいらっしゃいます。私たちは、そのような状態をできるだけ長く維持することを目標に治療をサポートしています。 2026年6月更新
- 19PSMA治療(内用療法)と放射線外部照射療法を併用することは可能です。実際に、骨転移による痛みの緩和や、局所的に進行した病変の制御を目的として、両者を組み合わせて治療が行われることがあります。 外部照射を同時期に行うか、あるいは一定期間の間隔を空けて行うかについては、照射部位や照射線量、使用する放射線治療装置、骨髄への影響などを考慮して個別に判断します。 そのため、放射線治療医とオーストラリアの治療担当医が連携しながら最適な治療スケジュールを決定します。 近年は、画像検査で確認できる限られた転移巣(オリゴ転移)に対して、定位放射線治療(SBRT)を行い、さらに画像では見えない微小ながん細胞や全身に散在する小さな転移巣をPSMA治療で治療するという考え方が注目されています。 例えるなら、SBRTが「見えている病変をピンポイントで狙い撃ちする治療」であるのに対し、ルテチウムやテルビウムを用いたPSMA治療は「体内に散らばった見えにくい病変まで探し出して治療する治療」といえます。 つまり、SBRTで目に見える病変を制御し、PSMA治療で残された微小転移を拭い去ることを目指すコンビネーション治療です。 現在、このような治療戦略は世界各国で研究が進められており、将来的には病気をより長期間コントロールできる可能性が期待されています。 特にテルビウム(Tb-161)は、ルテチウムに加えてオージェ電子を放出するため、画像では捉えられないごく小さな転移巣(微小転移)への効果が期待されており、このようなコンビネーション治療との相性の良さが注目されています。 2026年6月更新
- 20はい、日本でもPSMA PET検査を受けることができます。 PSMA PET検査は、前立腺がん細胞に発現するPSMA(前立腺特異的膜抗原)を標的として、がんの広がりや再発の有無を調べることができる高感度な検査です。特に、従来の画像検査では見つけにくい小さな病変の検出に優れています。 現在、日本ではPSMA PET検査に健康保険が適用されるのは、プルヴィクト®(177Lu-PSMA-617)治療を予定している患者さんの治療前評価など、限られた条件に該当する場合です。 一方で、 初回診断時の病期診断 PSA再上昇時の再発検索 海外でのPSMA治療の適応評価 セカンドオピニオン目的 などで検査を希望される場合は、原則として自費診療となります。 セラノスティクス横浜では、海外でのPSMA治療をご検討中の患者さんや、PSMA治療の適応を評価したい患者さんに対して、自費でPSMA PET検査を実施している国内の医療機関をご紹介しています。 検査結果は海外の治療担当医との相談や治療計画の作成にも活用することができます。 なお、検査可能な施設や使用される薬剤(Ga-68 PSMA、F-18 PSMAなど)、費用は施設によって異なります。詳しくは主治医またはセラノスティクス横浜へご相談ください。 日本でもPSMA PET検査を受けることは可能です。保険適用となるケースは限られていますが、自費診療で検査を実施している施設もあり、セラノスティクス横浜では適切な検査施設をご紹介しています。 2026年6月更新
- 21海外ではPSMA治療と外照射治療(サイバーナイフ、SBRTなど)を併用することは少なくありません。 「大きな病巣や症状の原因となる病変は外照射で確実に制御し、画像では捉えきれない微小転移(マイクロメタスタシス)や全身に散在する病変はPSMA治療で治療する」 という考え方は非常に理にかなっており、近年の転移性前立腺癌治療において注目されている戦略の一つです。 特に、 増大傾向のある少数の病変 骨折や神経圧迫のリスクがある病変 痛みの原因となる病変 に対しては外照射治療を行い、その一方で、 PETでは見えない微小病変 将来的に増殖する可能性のある全身の腫瘍細胞 に対してPSMA治療を行うことで、局所制御と全身制御の両立を目指します。 治療間隔については明確に定められた国際基準はありませんが、多くの場合は血液検査、とくに白血球や血小板などの骨髄機能を確認しながら判断します。 照射部位や照射範囲が小さい場合には比較的短い間隔で治療できることもありますが、多数の骨転移に対して照射を行う場合や、過去の治療により血球減少を起こしたことがある場合には、十分な回復期間を設けることが推奨されます。 一般的には、 少数病変への外照射で骨髄への影響が少ない場合は、PSMA治療の前後数週間以内に施行されることがあります。 多数病変への照射や骨盤・脊椎など骨髄を多く含む部位への照射では、照射後に血液データの回復を確認してからPSMA治療を行うことがあります。 実際の治療間隔は、 照射する病変数 照射部位 過去の放射線治療歴 白血球数、血小板数、ヘモグロビン値 予定しているPSMA治療の種類(Lu-177、Tb-161など) によって異なります。 そのため、PSMA治療と外照射治療の併用を希望される場合は、主治医および治療施設と相談のうえ、個々の病状に応じて最適なスケジュールを決定することをお勧めします。特に血小板減少の既往がある患者さんでは、安全性を優先して外照射終了後に血液データの回復を確認してからPSMA治療を行うことが望ましい場合があります。
申し込み
申し込みについて
- 01はい、全国どこからでもお申し込みいただけます。 遠方にお住まいの方にとって、初回相談のために横浜までお越しいただくことは大きな負担になる場合があります。そのため、セラノスティクス横浜では、無料のオンライン会議システム(Zoom)を利用したビデオ面談にも対応しています。 まずはホームページの問診票にご記入のうえ、お送りください。内容を確認後、担当コーディネーターよりご連絡し、今後の流れや必要な資料についてご案内いたします。 また、オンライン面談では、これまでの治療経過や現在の病状、ご希望などをお伺いし、PSMA治療の適応や渡航治療の流れについてご説明いたします。 セラノスティクス横浜では、全国の患者さんからのご相談をお受けしています。遠方の方はZoomによるオンライン面談をご利用いただけますので、まずはホームページの問診票からお問い合わせください。 2026年6月更新
- 02まず、セラノスティクス横浜で初回面談を行い、これまでの治療経過や検査結果を確認します。PSMA治療を受けるためには、PSMA PET検査で病変に十分なPSMA発現が確認されていることが必要です。 すでにPSMA PET検査を受けている場合は、その結果をもとに検討を進めます。まだ検査を受けていない場合は、国内でPSMA PET検査を実施できる医療機関をご紹介することも可能です。 PSMA PET検査の結果を確認した後、オーストラリアの治療施設宛ての紹介状を作成し、現地の治療担当医とのオンライン診療(ビデオ面談)を受けていただきます。治療適応が確認されれば、渡航準備を進めます。 治療枠の空き状況や薬剤の供給状況にもよりますが、通常はオーストラリアの医師とのオンライン診療から約3週間後にPSMA治療を受けることが可能です。(2026/7/22-8/17は軽水炉のシャットダウンの影響で核種の供給がストップするため治療はありません) 《一般的な流れ》 セラノスティクス横浜へお問い合わせ・問診票提出 初回面談(対面またはZoom) PSMA PET検査(未実施の場合) オーストラリア施設への紹介状作成 オーストラリアの治療担当医とのオンライン診療 渡航準備 PSMA治療 PSMA PET検査がすでに終了している場合は、初回面談から比較的短期間で治療準備を進めることができます。検査が必要な場合でも、できるだけスムーズに治療へ進めるようサポートいたします。 2026年6月更新
- 03いいえ、ビデオ面談は難しくありません。 パソコン、タブレット、スマートフォンのいずれからでも参加でき、ZoomまたはMicrosoft Teamsなどの無料アプリを利用して行います。特別な機器や専門的な知識は必要ありません。 オーストラリアの治療担当医との面談には、日本語通訳、セラノスティクス横浜の担当医、そしてコーディネーターが同席します。 そのため、患者さんご自身が英語を話す必要はなく、治療に関する説明やご質問への回答も日本語で行われます。 面談では、これまでの治療経過や検査結果をもとに、PSMA治療の適応や期待される効果、副作用などについて説明を受けます。ご不明な点やご不安なことがあれば、その場でご質問いただけます。 また、コーディネーターが面談の日程調整や渡航準備に関するご案内を行い、セラノスティクス横浜の担当医が医学的なサポートを行いますので、海外医療機関とのやり取りに不安を感じる必要はありません。 ご家族の同席も可能ですので、ご希望があればお気軽にお申し出ください。 オーストラリアの治療担当医とのオンライン診療には、日本語通訳、セラノスティクス横浜の担当医、コーディネーターが同席します。患者さんは日本語で安心してご相談いただけます。 アプリの接続ができるかどうか心配な方には、コーディネーターが接続のリハーサルをいたしますのでお気軽にお申し付けください。 2026年6月更新
- 04はい、抗がん剤治療中であってもPSMA治療についてご相談いただけます。 近年、海外の臨床試験ではPSMA治療の有効性と安全性が確認されており、治療を行うタイミングは以前よりも前倒しになっています。現在では、抗がん剤治療後だけでなく、抗がん剤治療前の患者さんに対するPSMA治療も選択肢の一つとして検討されるようになっています。 実際に、渡航準備に時間がかかる場合には、病状のコントロールを目的として先に抗がん剤治療を開始し、渡航の準備が整った段階で抗がん剤治療を中断してPSMA治療を受ける患者さんもいらっしゃいます。 一方で、抗がん剤とPSMA治療はいずれも骨髄に影響を及ぼす可能性があるため、安全に治療を行うためには十分な回復期間を設けることが重要です。一般的には、最終の抗がん剤投与から4週間程度以上の間隔を空け、血液検査で骨髄機能の回復を確認したうえでPSMA治療を行うことをお勧めしています。 ただし、適切な休薬期間は使用している抗がん剤の種類や治療回数、血液検査の結果によって異なります。そのため、現在の治療内容を確認したうえで、オーストラリアの治療担当医と相談しながら最適な治療スケジュールを決定します。 抗がん剤治療中であってもPSMA治療の相談は可能です。抗がん剤治療とPSMA治療は必ずしも二者択一ではなく、患者さんの病状に応じて適切なタイミングで組み合わせることができます。まずは現在の治療内容がわかる資料をご準備のうえ、ご相談ください。 2026年6月更新
- 05はい。ぜひ主治医の先生にお話しください。 その理由は大きく2つあります。 1.安全な治療のために主治医との連携が必要だからです 私たちは海外でのPSMA治療をサポートしていますが、そのためにはこれまでの治療経過や検査結果を正確に把握する必要があります。 通常は、主治医の先生に診療情報提供書(紹介状)の作成をお願いし、その内容をもとに英文の紹介状を作成してオーストラリアの治療担当医へ送ります。また、PSMA治療後の経過や治療結果についても、主治医の先生へ報告書としてお伝えしています。 PSMA治療は海外で行われますが、その後の診療や経過観察は日本で継続されます。安全で質の高い医療を提供するためにも、主治医との情報共有と連携はとても重要です。 2.PSMA治療は前立腺がん治療全体の一部だからです PSMA治療は、前立腺がんを完治させることを目的とした治療ではなく、長期にわたる前立腺がん治療の中で病勢をコントロールするための治療の一つです。 そのため、PSMA治療後も定期的な診察や検査、必要に応じた薬物療法などが続きます。主治医に相談せずに海外で治療を受け、その後に病状の変化や新たな治療が必要になってから初めて相談することになると、治療方針の共有が難しくなる場合があります。 新しい治療法について主治医に相談することに気兼ねされる患者さんもいらっしゃいますが、私たちは患者さんと主治医の先生、そしてオーストラリアの治療担当医が協力しながら治療を進めることが最も望ましいと考えています。 PSMA治療をご検討される際は、できるだけ早い段階で主治医の先生にご相談ください。主治医との良好な連携は、安全で効果的な治療につながります。 2026年6月更新
- 06はい、セカンドオピニオンとして面談をお申し込みいただくことができます。 セラノスティクス横浜の医師が、PSMA治療の適応や期待される効果、副作用、治療のタイミングなどについて、患者さんやご家族の疑問に丁寧にお答えします。また、渡航治療の流れや費用、現地での滞在については、セラノスティクス横浜のコーディネーターが詳しくご説明いたします。 面談を希望される方の中には、「すぐに治療を受けたい」という方だけでなく、 PSMA治療が自分に適しているのか知りたい 主治医から説明を受けた内容を整理したい 今後の治療選択肢について情報収集したい 将来に備えてPSMA治療について理解しておきたい といった目的でご相談される方も多くいらっしゃいます。 現時点で治療を受けるかどうか決まっていなくても問題ありません。まずは正しい情報を得て、ご自身やご家族が納得して治療方針を考えることが大切です。 セカンドオピニオンは「治療を申し込むための面談」ではなく、「情報を収集し、整理するための面談」としてもご利用いただけます。治療を受けるかどうか迷われている段階でも、お気軽にご相談ください。 2026年6月更新
- 07はい。セカンドオピニオンの場合でも、主治医の先生による診療情報提供書(紹介状)や画像データをご用意いただくことをお勧めしています。 PSMA治療の適応や期待される効果を正確に判断するためには、これまでの治療経過、病理診断、血液検査結果、画像検査結果などの医学的情報が欠かせません。限られた情報だけでは適切なアドバイスが難しくなることがあります。 また、私たちは主治医の先生との連携を大切にしています。前立腺がんの治療は長期間にわたることが多く、PSMA治療もその治療過程の一部です。海外での治療を検討する場合でも、その後の診療や経過観察は主治医の先生に継続してお願いすることになります。 そのため、できるだけ主治医の先生にご相談いただき、紹介状や画像データをご準備いただくことをお勧めしています。紹介状があることで、これまでの治療経過を正確に把握できるだけでなく、将来的な治療連携もスムーズになります。 ただし、まだ主治医に相談できていない場合や、まずは一般的な情報を知りたいという場合には、その旨をご相談ください。状況に応じて対応させていただきます。 セカンドオピニオンであっても、紹介状や画像データがあることで、より正確で有益なアドバイスが可能になります。また、PSMA治療後も継続して診療を受けることを考えると、主治医の先生との良好な連携はとても重要です。 2026年6月更新
- 08ご安心ください。ZoomやMicrosoft Teamsを初めて利用される方でも、ほとんどの場合問題なくご参加いただけます。 ビデオ面談はパソコン、タブレット、スマートフォンのいずれからでも参加できます。特別な機器や専門的な知識は必要ありません。 Zoomの場合 事前に無料アプリをインストールしていただき、面談当日に送られた招待リンクをクリックするだけで参加できます。 Microsoft Teamsの場合 メールで送られた招待リンクをクリックし、「今すぐ会議に参加」を選択します。お名前を入力し、カメラとマイクの設定を確認した後、「今すぐ参加」を選択するだけです。 Teamsは、パソコンの場合はアプリをインストールしなくてもWebブラウザから参加できることが多く、操作も比較的簡単です。 また、操作に不安がある方のために、セラノスティクス横浜のコーディネーターが事前の接続テストや操作方法のご案内を行っています。 「カメラやマイクの設定がわからない」「ちゃんと接続できるか心配」という方も、事前に確認できますのでご安心ください。 実際には、オンライン会議を利用したことのない患者さんやご高齢の患者さんも多く参加されていますが、ほとんどの方が問題なく面談を終えられています。必要に応じてご家族に同席していただくことも可能です。 ZoomやTeamsを使ったことがなくても心配はいりません。セラノスティクス横浜のコーディネーターが事前準備からサポートいたしますので、安心してご参加ください。 参考サイト Zoom公式サイト:Zoom公式サイト Microsoft Teams参加方法:Microsoft Teams サポートページ 2026年6月更新
- 09はい、ご相談いただけます。 患者さんがPSMA治療の適応となるかどうかについては、セラノスティクス横浜の医師がこれまでの治療経過や検査結果、現在の病状、全身状態などを総合的に評価したうえで判断いたします。 また、PSMA治療をご検討される際には、 PSMA治療が適応となるか どのタイミングで治療を受けるのがよいか 国内での治療が適しているか 海外(オーストラリア)での治療が適しているか 患者さんやご家族がどのような治療を希望されているか といった点についても確認させていただきます。 近年は日本国内でもPSMA治療(プルヴィクト®)が受けられるようになりました。一方で、海外ではルテチウム治療に加えてアクチニウム治療やテルビウム治療など、日本ではまだ受けることのできない治療も行われています。そのため、患者さんの病状やご希望によって、国内治療と海外治療のどちらが適しているかが異なります。 十分なご説明とご相談を行うため、できるだけ患者さんご本人のお顔を見ながらお話ししたいと考えています。横浜での対面面談のほか、遠方の方にはZoomを利用したオンライン面談にも対応しています。 PSMA治療を受けられるかどうかだけでなく、「国内と海外のどちらが自分に合っているのか」「今受けるべきなのか」といったご相談も可能です。まずはお気軽に面談をお申し込みください。 2026年6月更新
- 10初回面談では、患者さんの病状やこれまでの治療経過を確認し、PSMA治療の適応について検討します。そのため、できるだけ詳しい医療情報をご準備いただくことをお勧めしています。 ご準備いただきたいもの 1.主治医からの診療情報提供書(紹介状) これまでの治療内容や現在の病状を正確に把握するために必要です。 紹介状には通常、 診断名 病理診断結果 これまでの治療経過 使用した薬剤 現在の治療内容 血液検査結果 などが記載されています。 2.画像データ 可能な範囲で以下の画像データをご持参ください。 CT MRI 骨シンチグラフィ PSMA PET/CT FDG PET/CT など CD-ROMやDVDなどのデジタルデータをご用意いただけると、より詳細な評価が可能です。 3.血液検査結果 直近の血液検査結果があればご持参ください。 特に、 PSA ヘモグロビン 白血球数 血小板数 腎機能(クレアチニンなど) 肝機能 は治療適応の判断に役立ちます。 4.服用中のお薬の情報 現在使用中のお薬が分かるお薬手帳や薬剤情報提供書をご持参ください。 5.面談料 初回面談料として 33,000円(税込) をお願いしております。お支払い方法については、ご予約時にご案内いたします。 6.ご家族の同席について ご家族の同席も可能です。治療内容や渡航に関する説明を一緒にお聞きいただくことで、治療方針を検討しやすくなります。 なお、まだ紹介状や画像データが揃っていない場合でも、まずはご相談ください。状況に応じて準備方法をご案内いたします。 初回面談では、PSMA治療の適応だけでなく、国内治療と海外治療の選択肢、予想される効果や副作用、費用や渡航スケジュールについてもご説明いたします。患者さんやご家族が十分に納得したうえで治療を選択できるようサポートいたします。 2026年6月更新
治療・渡航
治療・渡航について
- 01はい、ご家族と一緒に渡航していただくことが可能です。 オーストラリアではPSMA治療は通常入院ではなく外来で行われるため、治療当日もご家族が付き添うことができ、治療後は一緒にホテルへ戻ることができます。実際に、ご夫婦やお子様、ご兄弟とともに来豪される患者さんも少なくありません。 PSMA治療は一般的に副作用が比較的軽く、抗がん剤治療でみられるような強い吐き気や脱毛、長期間の体調不良を生じることはまれです。そのため、体調が安定していれば治療の合間や治療後に現地での観光やレジャーを楽しむことも可能です。 実際にこれまでの患者さんの中には、 ゴルフコースでプレーを楽しまれた方 ワイナリーを訪れた方 美しい海岸線の散歩を楽しまれた方 アニマルパークでコアラを抱っこされた方 南半球ならではの満天の星空観測を楽しまれた方 もいらっしゃいます。 また、多くの患者さんが驚かれるのが、オーストラリアの医療スタッフの雰囲気です。 医師、看護師、受付スタッフを含め、皆とても明るくフレンドリーで、患者さんを温かく迎えてくれます。日本のがん治療施設にみられる緊張感のある雰囲気とは少し異なり、リラックスした環境の中で治療を受けることができます。 治療のための渡航ではありますが、 「久しぶりに夫婦で旅行ができた」 「家族と特別な時間を過ごせた」 「病気のことばかり考えていた日常から少し解放された」 という感想をいただくことも少なくありません。 私たちは、PSMA治療への渡航は単なる治療機会ではなく、ご本人とご家族にとって人生の大切な思い出になる可能性があると考えています。 治療を受けながらご家族と過ごすオーストラリアでの時間は、治療効果だけでは測れない、まさに “Priceless Experience(かけがえのない体験)” になるかもしれません。 ご家族の同伴や滞在中の過ごし方についても、お気軽にご相談ください。 2026年6月更新
- 02通訳は治療施設の受付でお待ちしていますので、ご自身で通訳の方を探していただく必要はありません。初めて海外で治療を受ける方でも安心して受診していただけます。 また、通訳は診察、治療説明、看護師とのやり取り、会計など、治療に関わる場面で同行し、患者さんと医療スタッフとのコミュニケーションをサポートします。英語に不安がある方でも安心して治療を受けていただけます。 ICONが手配する通訳は、オーストラリア在住の日本人、または日本語に堪能な現地オーストラリア人です。いずれもオーストラリア政府公認の通訳資格を有しており、医療通訳の経験が豊富なスタッフが担当します。 医療用語や治療内容を正確に伝えることはもちろん、現地での生活や移動に関する相談にも親身に対応してくれますので、多くの患者さんから「とても心強かった」と好評をいただいています。 2026年6月更新
- 03宿泊先はホテルでもコンドミニアムでも問題ありません。ご予算や滞在スタイルに合わせてお選びいただけます。 PSMA治療では、ご家族や同行者と同じ部屋に宿泊することは可能です。ただし、治療後48時間程度は放射線安全管理上の理由から、 同じベッドで寝ない 1メートル以内で15分以上連続して過ごさない 小さなお子様や妊婦の方との密接な接触を避ける などの安全ガイドラインがあります。 そのため、ご家族が同行される場合は、一般的なホテルの一室よりも、リビングと寝室が分かれたコンドミニアムタイプの宿泊施設の方が過ごしやすいことが多いです。 コンドミニアムには、 独立したリビングルーム キッチン 洗濯機 複数の寝室 が備わっていることが多く、治療後も適切な距離を保ちながら快適に滞在することができます。 また、キッチン(または簡易キッチン)で自炊ができるため、日本食が恋しくなった時や食事制限がある場合にも便利です。実際に患者さんからは、 「ホテルよりも自宅に近い感覚で過ごせた」 「家族もリラックスできた」 「洗濯ができて助かった」 という声をいただいています。 一方で、 数日間の短期滞在 お一人での渡航 食事や清掃の手間をかけたくない という方にはホテルも十分便利な選択肢です。 当社では、治療施設へのアクセスや安全性、日本人患者さんの利用実績なども考慮しながら宿泊先をご提案しています。 なお、治療後の体調は比較的良好な方が多く、ホテルやコンドミニアムでゆっくり休養するだけでなく、ご家族と食事や散策を楽しんだり、観光をされたりする方も少なくありません。治療を受けながらも、ご家族との大切な時間を過ごせることは、オーストラリアでPSMA治療を受ける魅力のひとつです。 2026年6月更新
- 04現在、日本国籍の方がオーストラリアへ渡航してPSMA治療を受ける場合、患者さんご本人および同行されるご家族ともに、通常は観光目的の電子渡航許可(ETA:Electronic Travel Authority)で渡航することが可能です。以前のような治療目的の特別なビザを取得する必要はありません。 ETAはスマートフォンの公式アプリから簡単に申請できます。 iPhoneをご利用の場合 AustralianETA(Department of Home Affairs) Androidをご利用の場合 AustralianETA(Department of Home Affairs) アプリをダウンロードし、画面の案内に従って申請してください。 ETAは取得するとパスポート番号に電子的に紐づけられるため、ビザのシールや書類を持参する必要はありません。航空会社や入国審査でパスポートを提示することで確認されます。 近年、ETA申請を代行する民間業者も数多く見受けられますが、中には高額な手数料を請求したり、手続きに時間がかかったりするケースもあります。基本的にはご自身で申請するのが最も簡単で確実です。 一方で、 スマートフォンの操作に不安がある 英語での手続きが心配 ご家族分もまとめて申請したい といった場合には、JTBなどの大手旅行会社へ相談されることをお勧めします。 なお、ビザ制度や入国条件は変更される可能性がありますので、渡航前には最新情報を確認してください。 2026年6月更新
- 05治療を終えて帰国した後も、定期的な血液検査による経過観察が必要です。PSMA治療は治療当日だけで完結するものではなく、治療効果や副作用の有無を確認しながら次回治療の計画を立てていくことが重要です。 帰国後は、お近くの主治医の先生やかかりつけ医療機関で定期的に血液検査を受けていただき、その結果をセラノスティクス横浜へお送りください。いただいた検査データはセラノスティクス横浜がファイル化して大切に保管するとともに、オーストラリアの担当医へ共有し、治療効果や安全性の評価に活用します。 一般的には、 PSA ALP(アルカリホスファターゼ) LDH 血算(白血球、ヘモグロビン、血小板) 肝機能 腎機能 などを定期的に確認します。 特にPSAの変化だけでなく、血球数や腎機能の推移は次回治療の可否を判断する重要な情報となります。 オーストラリアの医師は、患者さんが帰国した後も継続して治療経過を見守っています。採血結果を共有することで、 治療効果の判定 副作用の早期発見 次回治療時期の検討 追加検査や画像診断の必要性の判断 を行うことができます。 また、PSAが一時的に上昇した場合や、検査結果の解釈に不安がある場合も、オーストラリアの主治医と連携しながらご説明いたしますのでご安心ください。 セラノスティクス横浜では、治療前の準備だけでなく、治療後のフォローアップも重要な役割と考えています。海外で治療を受けた後も患者さんが孤立することのないよう、日本とオーストラリアの医療チームをつなぐ窓口として継続的にサポートいたします。 なお、採血結果はメールやPDFでお送りいただくことが可能です。検査項目や検査時期についてご不明な場合は、その都度ご案内いたしますのでお気軽にご相談ください。帰国後も安心して治療を継続できる体制を整えています。 2026年6月更新
- 06PSMA治療の基本的なスケジュールは以下のとおりです。患者さんの病状やフライトスケジュールによって多少前後することがありますが、多くの方は4~5日程度の滞在で治療を受けられています。 標準的なスケジュール例 1日目 オーストラリア到着 日本からオーストラリアへ移動 ホテルまたはコンドミニアムへチェックイン 日本との時差は約1時間、体への負担は比較的少ないです 到着後はゆっくり休養して翌日の治療に備えます 2日目 PSMA治療 通訳が治療施設でお待ちしています 担当医による説明 PSMA治療実施 治療後は一定時間点滴を行い、経過観察の後、ホテルへ戻ります 多くの患者さんは当日から通常どおり歩行や食事が可能です 3日目 休養・観光(体調に応じて) ホテルでゆっくり過ごす方もいます 体調が良ければ市内観光なども可能です 4~5日目 帰国 オーストラリアより帰国 帰国後のフォローアップ 治療4週間後 主治医の先生またはかかりつけ医療機関で血液検査 PSA、血算、肝機能、腎機能などを確認 検査結果をセラノスティクス横浜へ送付 治療5週間後 オーストラリアの担当医とのオンライン面談 通訳が同席しますので英語の心配はありません 治療後の体調の確認、今後の方針について相談します *2回目のPSMA治療終了後、4週間経過した時点で、日本の施設でPSMAペット検査を受けていただきます。PSMA治療の効果判定のために必要な検査です。 その後の治療について PSMA治療は通常1回で終了する治療ではなく、治療効果や副作用を評価しながら複数回実施することが一般的です。 オーストラリアでは、 PSAの変化 血液検査結果 PSMA-PET/CTの画像所見 患者さんの自覚症状 生活の質(QOL) を総合的に評価しながら、次回治療の時期を決定します。 2026年6月更新
- 07ジェネシスケアはオーストラリア、アメリカなどを中心に、世界でも最先端のがん治療を提供しているメディカルサポート会社です。セラノスティクス横浜は、オーストラリアのジェネシスケアと協力して、日本では受けることのできないPSMA PET/CTスキャンとPSMA治療、DOTATATE治療を皆さまにご提供するサポートをしております。 2026年6月更新
- 08アイコン(Icon Group)は、オーストラリア最大のがん医療グループでがん治療医が自ら創立した組織です。放射線治療、化学療法、核医学治療、画像診断などを包括的に提供しており、オーストラリア国内のがん医療を支える中核的な存在の一つです。 近年ではオーストラリア国内にとどまらず、 シンガポール インドネシア 中国本土 イギリス ニュージーランド へも事業を展開し、ヨーロッパおよびアジア太平洋地域におけるがん医療ネットワークを拡大しています。 アイコンには放射線腫瘍医、核医学専門医、腫瘍内科医、看護師、薬剤師、医療物理士など、多職種の専門スタッフが在籍しており、患者さん一人ひとりに合わせた包括的ながん治療を提供しています。 特に近年は、前立腺がんに対するPSMA PET/CT検査やPSMA治療、神経内分泌腫瘍に対するDOTATATE治療など、セラノスティクス(Theranostics)分野にも積極的に取り組んでいます。 セラノスティクス横浜はアイコンと連携し、日本の患者さんがPSMA治療を安全かつ円滑に受けられるようサポートしています。 当社では、 オーストラリア医師への紹介 医療情報の英訳・共有 日本の主治医との連携 治療後のフォローアップ などを行い、日本とオーストラリアの医療チームをつなぐ役割を担っています。 アイコンの特徴は、最先端の治療技術だけではありません。患者さん中心の医療を重視しており、医師やスタッフとの距離が近く、温かくフレンドリーな対応を受けられることも大きな魅力です。 セラノスティクス横浜は、アイコンとの協力を通じて、日本の患者さんが世界水準のセラノスティクス医療へアクセスできるよう支援しています。今後も両国の医療チームが連携し、より良い治療機会を提供してまいります。 2026年6月更新
- 09宿泊先から治療施設までの移動方法はいくつかあります。患者さんの体調やご希望、ご予算に応じてお選びいただけます。 (1)日本人ドライバーによる送迎サービス(2026年6月現在、パースのみ) 最も安心で快適な方法です。現地在住の日本人ドライバーがホテル、コンドミニアムまでお迎えに伺い、治療施設まで送迎します。初めてオーストラリアを訪れる方や、英語での移動に不安がある方に人気があります。 渡航前から日本人ドライバーとメールやラインでやり取りできるので、 現地の天候、気温などの情報 おすすめのレストラン 観光スポット 滞在中の注意点 などを日本語で相談することができます。 治療当日は緊張される患者さんも少なくありませんが、日本語で会話しながら移動できるため安心感があります。(空港からホテルへの送迎も可能です) (2)Uber(ウーバー) オーストラリアではタクシーよりも、Uberが非常に普及しており、多くの患者さんが利用されています。 スマートフォンの日本でお使いのアプリから簡単に配車でき、 ホテルから病院 病院からホテル レストランや観光地への移動 などに便利です。 料金も事前に確認できるため安心です。 日本でタクシーアプリを利用されたことがある方であれば、比較的簡単に利用できます。 (3)公共交通機関 パース、ブリスベン市内では電車やバスが整備されており、宿泊場所によっては公共交通機関で通院することも可能です。 現地での生活を体験してみたい方には良い選択肢です。 ただし、 路線や時刻表の確認 乗り換え 英語での案内表示の確認 が必要になるため、初めての海外旅行、初めての渡航治療の場合は、送迎サービスやUberの利用をおすすめしています。 患者さんの多くは・・・ 実際には、 初回渡航:日本人送迎サービス 慣れてきたら:Uber という方が多いようです。 2026年6月更新
- 10PSMA治療は、治療を受けて終わりではありません。治療効果を最大限に引き出し、安全に継続するためには、帰国後の定期的な経過観察が重要です。 帰国後は、主治医の先生やかかりつけの医療機関で、決められた時期に血液検査を受けていただきます。検査結果はセラノスティクス横浜へお送りください。 いただいた検査結果は、セラノスティクス横浜の医師とオーストラリアの担当医が共有し、 PSAの変化 血小板、白血球、ヘモグロビンなどの血球数 肝機能・腎機能 ALPやLDHなどの腫瘍関連マーカー 治療による副作用の有無 を総合的に評価します。 具体的なスケジュールとしては 治療後4週間前後で血液検査 治療後5週間前後でオーストラリアの担当医とのオンライン面談 を行い、その後の治療方針について相談します。オンライン面談には通訳が同席しますので、英語に不安がある方もご安心ください。 PSMA治療では、PSA値だけで治療効果を判断できないことがあります。治療直後にPSAが一時的に上昇することもあれば、PSAの変化以上に画像検査で良好な反応がみられることもあります。そのため、血液検査、画像検査、自覚症状を総合的に評価することが重要です。 (2回目の治療の後には、PSMA-PET/CTの検査をお願いします(治療の4週間後)。PSMA治療の効果判定のために大切な検査です。) セラノスティクス横浜は、患者さんとオーストラリアの医療チームをつなぐ窓口として、帰国後も継続的にサポートいたします。 海外で治療を受けると、「帰国後はどうしたらよいのだろう」と不安を感じる方もいらっしゃいますが、実際には日本の主治医、セラノスティクス横浜、オーストラリアの担当医が連携しながら経過を見守りますので、ご安心ください。 治療前だけでなく、治療後も長期的なパートナーとして患者さんを支援することが、私たちの大切な役割だと考えています。 2026年6月更新
- 11ご安心ください。英語が話せなくても、PSMA治療を受けることは十分可能です。 治療当日は、事前にお約束した時間に治療施設の受付または入口で通訳と待ち合わせをします。初めて海外の医療機関を訪れる方でも迷わないよう、事前に詳しいご案内をいたします。 通訳は診察から治療終了まで同行し、 医師との診察 治療内容の説明 看護師とのやり取り 検査結果の説明 会計の確認 処方薬の受取り などを日本語でサポートします。 「英語で症状を説明できない」 「医師の説明を理解できるか不安」 「質問したいことがある」 といった心配は不要です。 患者さんが伝えたいことや聞きたいことを正確に医療スタッフへ伝え、医師からの説明も分かりやすく日本語でお伝えします。 また、通訳は単なる言語の翻訳だけでなく、オーストラリアの医療システムや文化にも精通しています。治療に関することだけでなく、 宿泊先での困りごと 交通機関の利用方法 レストランや買い物 などについてもサポートを受けることができます。 ICONが手配する通訳は、オーストラリア在住の日本人、または日本語に堪能な現地オーストラリア人で、オーストラリア政府公認の通訳資格を持つ経験豊富なスタッフです。医療通訳の経験も豊富で、PSMA治療や前立腺がんに関する専門用語にも対応しています。 実際に治療を受けられた患者さんの多くは、 「英語が全くできなかったが問題なかった」 「日本の病院に行くのと同じような感覚で受診できた」 「通訳の方がいてとても心強かった」 とおっしゃっています。 また、オーストラリアの医師や看護師はとてもフレンドリーで親切です。患者さんが理解できるよう丁寧に説明してくれる文化があり、通訳を介しても安心してコミュニケーションを取ることができます。 セラノスティクス横浜では、渡航前の準備から治療当日、帰国後のフォローアップまで日本語でサポートしています。英語ができるかどうかを心配して治療を諦める必要はありませんので、安心してご相談ください。 2026年6月更新
- 12オーストラリアでは、現金を使う機会はほとんどありません。そのため、基本的には現金を持参しなくても問題ありません。 レストラン、カフェ、スーパーマーケット、コンビニ、タクシー、Uber、ホテルなど、ほぼすべての場所でクレジットカードによる支払いが可能です。実際には数ドル程度の少額決済でもカード決済が一般的で、現地の人でも現金を持ち歩かない方が少なくありません。 また、日本のように「現金のみ」という店舗はほとんどなく、むしろキャッシュレス決済が社会全体に浸透しています。 オーストラリアではアメリカのようなチップ文化もありません。 レストラン タクシー ホテル カフェ などでチップを支払う必要はなく、表示された料金をそのまま支払えば大丈夫です。 そのため、渡航中のお金の管理は非常にシンプルです。 ただし、 クレジットカードの磁気不良や紛失 スマートフォンの故障 通信トラブル などの万が一に備え、100~200オーストラリアドル程度の現金を持参しておくかたもいらっしゃいます。 また、クレジットカードはできれば1枚だけでなく、VISAやMastercardなど異なるブランドのカードを2枚以上持参することをお勧めします。 最近では、 Apple Pay Google Pay タッチ決済対応クレジットカード(電車やバスも、タッチ決済対応クレジットカードで乗車できます) も広く利用されています。 実際にPSMA治療で渡航された患者さんの中には、 「滞在中、一度も現金を使わなかった」 という方も珍しくありません。 海外旅行というと多額の現金が必要なイメージを持たれるかもしれませんが、オーストラリアではその心配はほとんどありません。クレジットカードがあれば、治療期間中の生活に不自由することはまずないでしょう。 なお、治療費については渡航前に半額をお支払いいただき、現地では残額をクレジットカードでお支払いいただくので、渡航時に多額の現金を持ち歩く必要もありません。 2026年6月更新
- 13PSMA治療の効果判定には、PSMA PET/CT検査が最も有用な検査と考えられています。PSMA PET/CTでは、治療前後で病変の数や大きさ、PSMA集積の変化を評価することができ、治療がどの程度効いているかを全身レベルで確認できます。 ただし、PSMA治療後の早い時期には、腫瘍細胞が治療によって傷害される過程で一時的に集積が変化する「フレア現象(flare phenomenon)」が起こることがあります。そのため、治療直後にPSMA PET/CTを行っても、必ずしも正確な治療効果を反映しない場合があります。 現在の臨床経験では、2回目のPSMA治療終了後、およそ4週間前後でPSMA PET/CTを施行することが、治療効果を評価するうえで最も適切なタイミングの一つと考えられています。 また、治療効果の判定はPSMA PET/CTだけで行うわけではありません。以下のような情報も重要な判断材料となります。 PSA値の変化 ALPやLDHなどの血液検査データ 痛みや倦怠感などの症状の変化 日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の変化 CTやMRIなど他の画像検査所見 特にPSAについては、治療後に速やかに低下する患者さんもいれば、一時的に上昇した後に低下する患者さんもいるため、PSA値だけで治療効果を判断することはできません。 近年では、PSMA PET/CTによる画像評価に加えて、リキッドバイオプシー(ctDNA解析)などの新しいバイオマーカーを用いて、より早期に治療効果を予測しようとする研究も進められています。 最終的には、 PSMA PET/CT 血液検査 症状の変化 全身状態 を総合的に評価しながら、オーストラリアの担当医(臨床教授・核医学専門医)が治療効果を判定し、次回治療や今後の治療方針を決定していきます。 PSMA治療は「画像」「数値」「患者さんご自身の体調」のすべてを合わせて評価することが大切です。セラノスティクス横浜では、オーストラリアの担当医と連携しながら、これらの情報を総合的に解析し、患者さん一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。 2026年6月更新
支払い
支払いについて
- 01治療費のお支払い方法は、治療を受ける医療機関によって異なります。GenesisCareで治療を受ける場合は、治療費をセラノスティクス横浜の指定銀行口座へ日本円でお振込みいただきます。お振込みの時期や金額については、事前に詳しくご案内いたします。ICON Cancer Centreで治療を受ける場合は、クレジットカードにより、ICONへ直接お支払いいただくことができます。 お支払い方法や手続きについては、現地医療機関からの案内に基づき、セラノスティクス横浜がサポートいたします。なお、治療費に含まれる内容(診察、PSMA治療、日本語通訳、治療後のオンライン診察など)や、お支払いのタイミングについては、治療施設によって異なる場合があります。事前にお見積りとともにご説明いたしますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。2026年7月更新
- 02オーストラリアで受けるPSMA治療は、日本の公的医療保険(健康保険・国民健康保険)の適用対象ではありません。 そのため、日本の健康保険へ治療費を請求することはできません。一方で、民間の医療保険、がん保険、生命保険に加入されている場合は、契約内容によって給付金や保険金の支払い対象となる可能性があります。保険会社によって取り扱いが異なるため、ご加入の保険会社へ事前にお問い合わせいただくことをおすすめします。セラノスティクス横浜では、ご希望に応じて、治療内容や治療費が分かる英文・和文の医療書類や領収書をご用意いたします。保険請求の際に必要な書類についても、可能な範囲でサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。※保険金の支払い可否や支給額は、各保険会社およびご契約内容によって異なります。詳しくは、ご加入の保険会社へご確認ください。2026年7月更新
副作用
PSMA治療の副作用について(治療経験からわかってきたこと)
- 01めまいは、PSMA治療でよくみられる副作用ではありません。 現在までの報告でも、めまいがPSMA治療によって起こる代表的な副作用であるという報告はほとんどありません。PSMAは主に前立腺がん細胞や唾液腺、腎臓などに発現しており、めまいの原因となる内耳や小脳・脳組織には通常、PSMAの顕著な発現は認められません。 そのため、一般的にはPSMA治療とめまいが直接関係する可能性は低いと考えられています。一方で、めまいは日常的によくみられる症状であり、内耳の病気、血圧の変動、脱水、貧血、服用中のお薬など、さまざまな原因で起こることがあります。PSMA治療後にめまいを感じた場合は、無理をせず十分な水分補給と休息を心がけてください。症状が続く場合や強いめまい、歩行が困難になる、激しい頭痛や手足の麻痺などを伴う場合には、速やかに主治医または医療機関へご相談ください。 2026年7月更新
- 02手のしびれは、PSMA治療で一般的にみられる副作用ではありません。 現在までの報告でも、PSMA治療によって手のしびれが起こることはまれであり、多くの場合は別の原因が考えられます。手のしびれの原因としては、過去に受けた抗がん剤治療(特にドセタキセルなど)による末梢神経障害手根管症候群首(頸椎)や腕の神経の圧迫糖尿病や高血糖カルシウムなどの電解質バランスの異常などが挙げられます。一方で、骨転移がある部位の近くを神経が通っている場合には、PSMA治療によって腫瘍に炎症反応が起こり、一時的に神経が刺激されることで、しびれや痛みが現れることがあります。これは「フレア(flare)現象」と呼ばれ、通常は治療後1~2週間程度にみられ、時間とともに改善することがほとんどです。ただし、このようなケースは多くありません。しびれが続く場合や徐々に悪化する場合、また手足の力が入りにくい、歩きにくい、排尿・排便に異常があるなどの症状を伴う場合には、神経が圧迫されている可能性もありますので、速やかに主治医へご相談ください。 2026年7月更新
- 03はい。口の渇き(口腔乾燥)は、PSMA治療で比較的よくみられる副作用の一つです。PSMAは前立腺がん細胞だけでなく、唾液腺にも存在しているため、治療の影響で一時的に唾液の分泌が少なくなり、口の渇きを感じることがあります。多くの場合は軽度で、治療後数週間から数か月の間に徐々に改善します。症状には個人差がありますが、十分な水分補給やこまめなうがい、唾液を促すガムや飴(糖分を含まないもの)の利用などで症状が和らぐことがあります。また、病気の進行や食欲の低下によって食事量が少なくなると、口を動かす機会が減り、唾液の分泌も少なくなるため、口の渇きを感じやすくなることがあります。 このような場合は、PSMA治療だけでなく、全身状態や栄養状態も影響している可能性があります。口の渇きが強く続く場合や、食事や会話がしづらい、口内炎ができやすい、飲み込みにくいなどの症状がある場合は、主治医または担当医へご相談ください。症状を和らげるためのお薬や口腔ケアについてご案内できる場合があります。また、昼間は気にならないが、口の渇きが夜間や朝起きたときに強い場合は、寝ている間に口が開いて口呼吸になっていることが原因の場合があります。このような場合は、加湿器の使用や鼻づまりの改善などで症状が軽くなることがあります。 2026年7月更新
- 04肩の痛みは、PSMA治療で一般的にみられる副作用ではありません。 ただし、前立腺がんが肩やその周囲の骨に転移している場合には、治療後に一時的に痛みが強くなることがあります。これは、PSMA治療によって腫瘍に炎症反応が起こるためで、「フレア(flare)現象」と呼ばれています。多くの場合は一時的なもので、数日から1~2週間程度で落ち着くことがほとんどです。また、もともと関節炎や肩の痛みがある方では、PSMA治療後に炎症が一時的に強くなり、症状が再燃することがあります。 このような場合は、痛み止めや、必要に応じてステロイド薬を使用することで症状が改善することがあります。肩の痛みが強く続く場合や、徐々に悪化する場合、あるいは腕が動かしにくい、しびれを伴うなどの症状がある場合は、他の原因が隠れている可能性もありますので、主治医または担当医へご相談ください。 2026年7月更新
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