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ASCO GU 2026:PYLARIFY® Registryが示したPSMA PETの臨床的インパクト

  • 3 日前
  • 読了時間: 2分

2026年ASCO GUでは、PSMA PET診断薬PYLARIFY®(18F-piflufolastat)のリアルワールドデータが発表されました。


今回報告されたPYLARIFY Registryでは、実際の臨床現場でPSMA PETが前立腺がん診療にどのような影響を与えているかが評価されました。(ASC Publications)


診断だけでなく治療方針にも影響

Registryの解析では、PYLARIFYによるPSMA PET検査によって、

  • 病変の広がりをより正確に把握できる

  • 治療方針の変更につながる症例が少なくない

  • 医師の診断や治療選択に対する確信度が高まる

ことが示されました。(ASC Publications)


PSMA PETは「次の一手」を決める検査へ

PSMA PETは単に病変を見つける検査ではありません。

検査結果をもとに、

  • 局所治療を行うのか

  • 全身治療へ切り替えるのか

  • PSMA標的放射性リガンド療法(Lu-177やTb-161)の候補となるのか

といった重要な治療方針の決定に大きく貢献します。


日本への期待

2025年にはGEヘルスケアとランセウス・ホールディングスが、日本におけるPYLARIFY®の独占ライセンス契約を締結しました。

今後、日本でも承認・普及が進めば、より多くの患者さんが高精度なPSMA PET検査を受けられるようになり、個々の患者さんに最適な治療選択につながることが期待されます。(GEヘルスケア)

PSMA PETは、「病変を見つける画像検査」から、「患者さん一人ひとりに最適な治療を導く画像検査」へと、その役割をさらに広げています。


『ピラリファイとロカメッツ』

ピラリファイとロカメッツ、どちらもPSMAを標的としたPET診断薬ですが、使用している放射性核種が異なります。


Pylarify®

Locametz®

放射性核種

¹⁸F(フッ素18)

⁶⁸Ga(ガリウム68)

半減期

約110分

約68分

製造

サイクロトロンで大量製造・広域配送が可能

ジェネレーターで各施設調製

画質

高い空間分解能で小病変の描出に優れる傾向

良好だが¹⁸Fよりやや不利

日本

未承認(2026年7月現在)

承認済み・保険適用

Pylarifyの最大の利点は、¹⁸F標識であるため半減期が長く、1か所で製造して多くの施設へ配送できることです。また、PET画像の空間分解能が高く、小さなリンパ節転移などを描出しやすいとされています。

一方、Locametzは現在日本で保険診療として利用できる唯一のPSMA PET製剤であり、

プルヴィクト(¹⁷⁷Lu-PSMA-617)のコンパニオン診断薬として承認されています。


診断性能そのものはどちらも非常に高く、現時点では「どちらが明らかに優れている」と結論づけられるほどの差はありません。 

実際には、施設の設備や供給体制によって使い分けられることが多く、今後日本でも¹⁸F製剤が承認されれば、ピラリファイのような製剤の普及が進む可能性があります。


 
 
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